兵庫銭湯物語 兵庫県公衆浴場業生活衛生同様組合

NEWS

新着情報

令和4年2月6日・ボンタン湯のご案内

阿久根産ボンタンを銭湯で楽しもう!神戸市内の銭湯で開催します

2022.01.24

神戸市内32か所の銭湯で、令和4年2月6日(前後含む、浴場により異なる)に「ボンタン湯」を開催します。

ボンタン湯を知っていますか?

銭湯の浴槽にボンタン(文旦)を浮かべるイベントです。直径約20cmの日本最大の柑橘類・ボンタンの迫力を楽しみ、柑橘系の爽やかな香りでリラックスしましょう。
大正13年より製造販売され日本全国で知られているセイカ食品のお菓子「南国特産ボンタンアメ」とコラボレーションしたポスターやのれんもお楽しみください。


ボンタン湯ののれん

神戸市内32か所の銭湯はこちらで検索できます


ボンタンの由来

ボンタンは、江戸時代に鹿児島の阿久根沖で座礁した中国の貿易船からお礼としてもらったことがその起源です。阿久根市固有の柑橘であるボンタンは、その時の船長の名前「謝文旦」からつけられました。

文旦の由来

阿久根から全国へ

阿久根市の銭湯では、戦前からボンタン湯を楽しむ風習がありましたが、2016年に鹿児島浴場組合が鹿児島市内11か所でボンタン湯を開催した所、たいへん好評でした。
翌年は倍の20か所と大阪の7か所で開催され、その後大きな広がりとなり、2020年には全国500か所以上で開催するまでになりました。


ボンタン農家と銭湯経営者の共感

元来、他の柑橘と比べて重く大きいボンタンは運搬にコストがかかるため、その消費のほとんどは鹿児島県内に限定されています。若い人の消費も減る中で、ボンタン農家は後継者不足に悩む厳しい状況にありました。
そんな中、ボンタン湯が全国規模のイベントに発展していった背景には、「若者離れ」と「後継者不足」に悩むボンタン農家に、銭湯経営者たちが深く共感したことがありました。それらの課題は銭湯にとっても共通の課題だったのです。


ボンタンと銭湯を次世代につなげたい

ボンタンと銭湯を残し、次世代につなげたい。その熱い思いのもと、ボンタン農家と銭湯経営者は地域や業種を超えて協力し、ボンタン湯は異色のプロジェクトとして全国的に広まりました。
江戸時代に謝 文旦と原田喜右衛門の絆と共に伝えられたボンタンが縁となり、ボンタン農家と銭湯経営者を結びつけたことはたいへん感慨深いものがありますね。


ボンタン湯をお楽しみください

ボンタンを浮かべた湯

↑