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令和2年度 兵浴セミナー「ポストコロナ社会と銭湯文化」
講師:東元 良宏 氏 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 副理事長
2020.10.21
コロナによる社会の変化と見直されるべき銭湯の機能
10月19日に兵庫県公衆浴場業生活衛生同業組合セミナー(兵浴セミナー)を開催しました。3密回避のため十分な距離を確保した座席配置や飛沫ガードを演台に設置するなど新型コロナウイルス感染防止に対応した上で実施しました。
今回の講師を務めてくださったのは公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構の東元良宏副理事長です。「ポストコロナ社会と銭湯文化」をテーマに、以下のようなお話がありました。
- コロナ禍で浮き彫りとなった日本人の衛生意識の高さ、それを維持する上で公衆浴場が必要不可欠であること
- 「災害は起こらない」という心理的バイアスを自覚した上で災害文化を浸透させること(教育・日常化)が重要
- ポストコロナによる社会の変化に公衆浴場がいかに対応するか、また、その機能や価値をいかに高め、どうアピールするか
リモートワークなどコロナ禍によってもたらされたデジタル革新による生活様式の変化は、ストレスからの解放や個人のQOLの向上などの恩恵だけではなく、人と人、個人と社会との関係性を希薄にするリスクもはらんでいます。その中で、古くから庶民のコミュニティーとして機能してきた銭湯は、自宅(ファーストプレイス)や学校・職場(セカンドプレイス)ではない、第三の心地よい憩いの場(サードプレイス)として、その機能・価値が再評価されることが予測されます。当組合は、これからの社会における銭湯の存在意義を強く認識した上で、銭湯をより広い層の人々にアピールし、利用していただくことが重要だということを学ぶことができました。
大変意義のあるセミナーを開催することができました。講師の東元氏他、ご来賓の皆様に深く感謝もうしあげます。
取材文責M.